日本の冬の風物詩、こたつ。
家族みんなで肩を寄せ合いもぐりこむ姿には、
暖をとるだけではない、心をなごやかにしてくれる魅力がありますよね。
しかし最近では、こたつのある家は減っており、この“優しさ”に触れる機会も少なくなったそう…
そこで今回、観光楽地図は「こたつ × 観光 = こたツアーズ」を提案します!
こたつでぬくぬくできて、“心もあったまる”スポットへ出かけてみませんか?
こたつ X 列車 「ぽかぽか「こたつ」を乗せてゆく 編集部イチオシのこたツアー!」
岩手県の宮古と久慈を結ぶ三陸鉄道北リアス線。冬になると期間限定で、全席掘りごたつの「こたつ列車」が運行される。三陸鉄道自慢の“お座敷列車”の冬バージョンだ。
列車名は「さんりく しおかぜ号」。青い車体は、なんと地元の小学生が海をイメージしてデザインしたもの。こたつとお客さんを乗せ、ほのぼのと海岸沿いを走っていく。
車窓から美しいリアス式海岸を眺めながら、15駅、約90分間の旅。安家川と沢川の河口にかかる鉄橋からの、雄大な太平洋の眺めは圧巻だ。
車内では、名物「三鉄赤字せんべい」と「おつまみ昆布」がサービスされ、お酒や、特製の「しおかぜ弁当(1500円、要予約)」も一緒に楽しめる。
途中、なまはげに似た「なもみ」が登場!実はこの「なもみ」、見かけは怖いが優しい旅のガイドさん。景色と食事を楽しむお客さんを、さらに盛り上げてくれる。地元の久慈地方では、お正月にこの「なもみ」が、家内安全、厄除けを願って家庭を訪問する慣わしなのだそう。
こたつでのんびり温まりながら、見て乗って食べて楽しい、編集部一押しの“こたツアー”だ!
【期間】
2007年12月22日〜2008年1月6日 (毎日)
2008年1月12日〜2008年2月末(土日祝日)

こたつ X 船 「真冬の舟下りは、鍋を囲んで水上の「こたつ」団らん」
宮城県と福島県を流れる阿武隈川のゆるやかな流れに乗って、四季折々の渓谷の景色を楽しむ舟下り。
冬になると7艘ある舟のうちの3艘が、「こたつ舟」になる。冬場は運行していなかったが、美しい渓谷の雪景色も楽しんでほしいと、こたつを舟に乗せるのを思いついたのだそう。
舟は隙間風が入らないようになっているので、冬でも寒さ知らず。味噌仕立ての丸森名物「しし鍋」か、海の幸たっぷりの「寄せ鍋」を味わえ、さらに体が温まる。
旅中、船頭さんが水先を案内し、地元丸森の歌を謡ってくれる。あっという間に楽しい1時間が過ぎてしまう。
旅の終わり、こたつから出るのを惜しむお客さんが多いそう。また、乗り合わせた者同士、いつの間にか仲良くなっているのだとか。これぞ、こたつの醍醐味だろう。
渓谷の冬景色を背に、こたつで温まりながら鍋を囲む。舟の上で団らんが楽しめるよう、心遣いもいっぱい。想い出に残る、ちょっと粋な舟旅だ。
【期間】
2007年12月1日〜2008年3月25日
(12月29日〜1月3日は運休)

こたつ X カフェ 「お茶でほっと一息 カフェと「こたつ」のコラボレーション」

『のら犬カフェ』は一見、高円寺のおしゃれなカフェ。でもじつは、“カフェ居酒屋”という独自のスタイル。 酒好きも、飲めない人も同じ席で楽しい時をすごせるお店だ。
イラストレーターでもある二人のオーナーが手がける店内は、水鉄砲や飛行機の模型、野球盤など、昔なつかしいおもちゃで一杯。 にぎやかだが、ほっとくつろげる空間にもなっている。
そして!冬になるとテラスにはこたつ席が登場! このこたつ、一度入るとなかなか出られない…美味しいお茶とお酒と共に冬の寒さを忘れさせる“お座敷席”なのだ。
オーナーの遊び心がここにも光る。

京都・西陣のカフェ『ひだまり』。
京町家そのままの店内に、冬場はこたつ席(2卓)が登場する。(11月中旬から桜の咲く頃まで)
厳しい寒さをしのぐために用意したところ、まるで故郷のおばあちゃんちのような店内の雰囲気と絶妙にマッチして、この店の人気者となった。
こたつと、特製の珈琲と、格子から差し込む光。思わず、住みなれた我が家のようにくつろいでしまう。
騒がしい日常を忘れ、ゆるやかなひとときを過ごせる、京風「こたツアー」スポットだ。