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グラスに注がれるのは、お酒のみにあらず。
そこには、大人ならではのお楽しみもなみなみと。
「江戸切子」が、小粋な夏を運んでくれます。




“夏”を感じる瞬間は、なにげない日常にひょっこりと顔を出すものだ。きんきんに冷えたビールを、ごくごくと飲み干すとき。少し涼しくなった夕方から、夫婦で杯を重ねるとき。それがとっておきのグラスや盃(さかずき)だったら、なお贅沢なひとときになる。 ささいな習慣も、特別な時間に変えることができる“もの”の力。その小さな幸せを、「江戸切子」に見つけた。
今でこそ、「江戸切子」といえば少し高価で、特別な品というイメージがある。しかし、もともとは庶民の生活用品だったという。江戸っ子たちの日常には、この美しいガラスがあたりまえのように存在していたのだ。 江戸時代後期から受け継がれ、職人が一つひとつガラスの表面に彫刻をほどこしていく伝統の技。『江戸切子 おじま』でも、2代目と3代目の確かな手仕事によって生み出された作品が並ぶ。 模様は、魚のうろこを表現した“魚子(ななこ)”やかごの網目を彫った“かごめ”など、江戸の生活にあるものを題材にしている。手触りや、涼やかな見た目も魅力だ。 人気なのは、水割りやロックでお酒を楽しむためのオールドグラス、ペアの盃など。お店にずらりと並んだ切子は、まるで宝石のように輝く。 しかし、この宝石は人に見せるためのものではなく、日常をより豊かにしてくれるもの。グラス片手に、一人でゆったりもよし、パートナーとじっくり語り合うもよし。きっと、満ち足りた時間が流れていく。